買った後

買ってから安く速くする:メモリとSSDの増設で、上位モデルを買わずに済ませる

「安く買う」の最後のピースが、買ったあとに足すという考え方です。

メーカーやBTOの上位構成は、単に部品を足しただけで価格差が大きくつきます。同じ部品を自分で買って付ければ、差額のかなりの部分が浮きます。

なぜ自分で足すと安いのか

上位構成の価格差には、部品代のほかに組み立て・検品・保証・在庫リスクのコストが乗っています。そのため、同容量のメモリやSSDを単体で買う方が安いという逆転が起きます。

作業自体も、メモリ増設とSSD増設はパソコン内部の作業の中では易しい部類です。ドライバー1本で終わることも珍しくありません。

メモリ増設

効果が出るケース

  • ブラウザのタブを大量に開くと重くなる
  • 複数のアプリを同時に使うと動作が引っかかる
  • 画像編集・動画編集で「メモリ不足」の警告が出る

逆に、もともと余裕がある状態でさらに増やしても体感は変わりません。まずタスクマネージャーでメモリ使用率を確認して、常時高い状態なら増設の価値があります。

買う前に確認すること

  1. 規格(DDR4 / DDR5 など)— 世代が違うと物理的に挿さりません
  2. 空きスロットの数 — 全部埋まっていると「増設」ではなく「交換」になります
  3. 最大搭載容量 — 機種ごとに上限があります
  4. ノートPCは交換可能か — 基板直付けだと増設できません

これらは機種の仕様表か、メーカーのサポートページで確認できます。型番で検索するのが確実です。

注意点

  • 既存メモリと規格・速度を揃える(混在すると遅い方に合わせて動作します)
  • 作業前に電源を切り、電源ケーブルを抜く。ノートはバッテリーも外せるなら外す
  • 静電気対策として、金属部分に触れてから作業する

SSDの増設・換装

HDDからSSDへの換装

もし今のパソコンがHDDで動いているなら、SSDへの換装は体感差が一番大きい投資です。CPUを上位にするより効きます。起動時間もアプリの起動も、明確に変わります。

容量が足りない場合の増設

デスクトップやM.2スロットが余っているノートなら、データ用にもう1本足すのが安上がりです。

起動ドライブごと引っ越す場合は、クローンソフトでコピーするか、OSをクリーンインストールすることになります。手間を考えると、データ用に増設して、起動ドライブはそのまま使う方が簡単です。

買う前に確認すること

  1. 接続規格(M.2 NVMe / M.2 SATA / 2.5インチ SATA)— 見た目が同じM.2でも中身が違います
  2. スロットの空き
  3. サイズ(M.2は 2280 が主流だが、機種によって対応長が違う)

ここも型番で仕様を確認するのが確実です。

作業前に必ずやること

  • データのバックアップ。作業自体で消えることは通常ありませんが、万一に備えて外付けドライブなどに退避してください
  • 保証条件の確認。メーカーによっては、内部を開けると保証対象外になる場合があります。保証期間中で不安なら、期間が切れてから作業するか、増設対応のショップに依頼する選択肢もあります

どこまで自分でやるか

正直なところ、向き不向きがあります

  • デスクトップのメモリ・SSD増設 → 比較的やさしい
  • 一般的なノートPCの裏蓋を開けての作業 → やや難しいが可能な機種が多い
  • 薄型ノートの分解 → 難易度が高く、破損リスクもある

不安なら、ショップの増設サービスを使うのも合理的です。工賃を払っても、上位構成との差額より安いことがよくあります

まとめ

  • メモリ・SSDは自分で足した方が安い
  • ただし規格・スロット・上限容量の事前確認は必須
  • HDDならSSD換装が一番効く
  • 薄型ノートは無理をしない。工賃を払っても上位構成より安いことが多い

構成をどこまで削るかの判断は「BTOパソコンで削っていい構成・削ると損する構成」を参考にしてください。


※分解・増設作業は自己責任で行ってください。作業によってメーカー保証が受けられなくなる場合があります。

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